尚衣院について

尚衣院とは
尚衣院(サンイウォン)”とは、朝鮮王朝において王室の衣類や装身具の製作、保管管理をしていた部署となり、別名“宮殿の宝箱”とも呼ばれていた。太祖(1392年~1398年)が統治していた時代に作られ、英祖(1724年~1776年)の時代に規模が縮小された。さらに高宗(1863年~1907年)の時代になると、名称は“尚衣司(さんいさ)”と変更された。
    世宗(1418年~1450年)の時代、賤民(センミン)出身だった蒋英実(チャン・ヨンシル)はこの部署から国内一の科学者にのぼりつめた。王と身分の低い者とが交流することができ、賤民でも両班(ヤンバン)にのし上がれる唯一の場であった。500年間にわたって朝鮮王朝において重要な役割を担っていたが、英祖(1724年~1776年)の時代に縮小され、その後はその名だけが歴史上にかすかに記録として残るのみとなった。
    尚衣院は身分の低い者も両班にのし上がれる唯一の部署であった。美を追求する場であり、そこで作られた服は宮殿の外の庶民の服装にも影響を与えた。また尚衣院の役人たちは王家の衣類や装身具の管理を任されていたため、権力者とのつながりも密接であった。